それぞれ違う時代、違う場所で――
「孤独」を放棄する決意を固め、恋人の村へ急ぐ放浪剣士がいた。
理論と実証の世界にのめり込み、現実を忘れかけた少年がいた。
仕えるべき相手に人生を捧げる覚悟を持った女性がいた。
<外>に怯えて<内>に向かう、大商人の跡取り息子がいた。
時の流れに何が起こったのか。
ふと感じた風の流れに顔を上げれば、そこはいつしか未知の世界。
知る人もなく、知らない歴史に知らない地理。通じない常識。
いつしか顔を合わせていた他人同士の四人。
その手にはそれぞれ伝説の光――クリスタルがあった。
わけがわからないなりに彼らは誓う。
団結し、そして必ず、元の世界へ戻ることを――
そこでは、誰かが自分を待っているのだから。
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